事業内容
NAが目指す、循環型社会形成への取り組み
株式会社 NA では下水道汚泥および集落排水汚泥などを微生物により発酵させ、環境に害を及ぼすことなく安全に土壌還元可能になるまで分解した汚泥発酵肥料の生産・販売を行っています。 SDGs の取り組みが注目されている今、従前は廃棄されていた物を有価な資源として再資源化した汚泥発酵肥料の普及促進と有効活用を行うことによって、持続可能な循環型社会の形成に取り組んでいます。
汚泥発酵肥料で解決する「肥料危機問題」
現在、日本の農業用肥料のほとんどが海外輸入に頼っており、多くの種類の肥料価格が高騰し、2005年以降、過去最高となっています。JA全農(全国農協同組合連合会)では、この「肥料危機」の問題を解決するために肥料コスト低減を図る方法として堆肥(汚泥発酵肥料)を利用することが推奨されています。
バイオマス資源の有効活用で得られるメリット
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①植物の成長に必要な栄養分が豊富
- 植物の成長に必要な窒素やリン等を中心とした栄養分・ミネラル分を豊富に含んでいるため、土壌改良材としても大変優れており、作物や花の成長を助長する効果があります。
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②通常の肥料より価格が安い
- 廃棄物である汚泥から作られているため、価格は安価で経済的にもメリットがあります
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③土壌中の微生物が活発になるため
農作物に好影響 - 下水由来の汚泥発酵肥料には、発酵に適した有機物や物質が多く含まれるため、土壌中の微生物が活発に働くようになり、農作物に好影響を与えます。
発酵堆肥「地球の味方ヒラキマン」ができるまで
発酵工程の様子
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01
混合・撹拌
原料(汚泥)に種菌・木片チップ・もみがら・発酵促進剤を十分に混ぜ込み、当社独自の発酵ユニット内にて堆積させます。
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02
一次発酵
混合物に適時空気を入れることで好気性発酵を促進させます。
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03
二次発酵
まんべんなく発酵させるためにホイールローダーで切り返しを何度も行い、熟成させていきます。
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04
ふるい・粒度調整
出来上がった堆肥をふるい機にかけ、サラサラに仕上げます。
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05
ヤード保管・袋詰め
製品として屋内ヤードに保管し湿度管理を行います。その後、袋詰め・バラ積みなどニーズに合わせた荷姿で出荷いたします。
製品紹介
もみがら&バーグ入り
完熟発酵堆肥(有機質、土壌改良材)
地球の味方ヒラキマン
40L(15kg)
- ●環境に優しい再生肥料で、SDGs に貢献
- ●栄養豊富な有機肥料だから、土壌改良に最適
- ●高温発酵処理済みなので雑草が生えにくい
- ●微生物の働きにより作物の病気を予防
- ●完熟発酵のため臭わない
使い方
土起こしする前に全面に散布し、土とよく混和してください。追肥としても効果があります。
注意
●本品は食品ではありませんので、お子様、ペットが口に入れたりしないよう、手の届かない所に保管してください。
●保管は、密閉し、直射日光を避け、乾燥した場所へ保管してください。
施用量
(10a当たり)
- 果菜類
- 10袋~20袋
- 根菜類
- 10袋~20袋
- 果樹
- 10袋~20袋
- 根葉菜類
- 10袋~20袋
- 花木類
- 10袋~20袋
- 芝
- 20袋
- 草花類
- 6袋~12袋
主成分の含有量
- 窒素全量
- 2.50%
- リン酸全量
- 3.80%
- 加里全量
- 0.30%
- 炭素窒素比
- 8
安全性
(単位 mg/kg)
- 項目
- 分析値
- 規制値
- ひ素
- 2.1
- 50
- カドミウム
- 0.36
- 5
- 水銀
- 0.17
- 2
- ニッケル
- 11
- 300
- クロム
- 24
- 500
- 鉛
- 10
- 100
肥料取締法に基づく公定規格
製品を安心してご利用いただくために外部分析機関で定期的に分析を行っております。
生産業者保証票
- 登録番号
- 生第 107485 号
- 肥料の種類
- 汚泥発酵肥料
- 肥料の名称
- 地球の味方 ヒラキマン
- 原料の種類(原料)
- 下水汚泥、し尿汚泥、植物質原料 備考:生産に当たって使用された重量の大きい順である。
- 正味重量
- 15kg
- 生産業者の氏名又は名称及び住所
- 【株式会社 NA】
三重県志摩市阿児町鵜方1047番地102
- 生産した事業所の名称及び所在地
- 【株式会社 NA 南張コンポストセンター】
三重県志摩市浜島町南張字杉之向1163番地3
好気性微生物の働きを一気に促進させることで、発酵温度を70℃~80℃ぐらいまで上げることができるんだ。それによって病原菌や害虫の卵、雑草類の種子なんかも完全に死滅させることができるんだよ。臭気もほとんどなくなるから、とても扱いやすい堆肥になるんだよ!